なぜ『ホワイトムスク』は人気なのか

麝香(天然ムスク)の代替として開発されたホワイトムスクですが、その香りはまるで石鹸で洗った後の人肌のようにパウダリーな甘さと温かみを感じるのが特徴です。現在では、香水を始めルームフレグランスや石鹸、入浴剤、柔軟剤など様々な商品に展開されており、女性を中心に人気の香りです。
今回はホワイトムスクが人気の理由について詳しく解説していきます。

日本人が好む香り

香水の歴史は、中世ヨーロッパで蒸留技術が発明されたことで、貴族を中心にみだしなみとして香りをまとうようになりました。
中世から歴史をさかのぼると、古代ローマ時代には公衆浴場「テルマエ」が多くの都市に存在し、人々は一日のうち数時間をテルマエで過ごすほど社会生活の中心の1つになっていたことから、古代ローマ人にとって入浴は非常に重要だったとされています。
その後、ローマ帝国の滅亡とともにテルマエの文化が衰退し、当時流行していた「ペスト」は水が原因だとされたため、お風呂に入る習慣は廃れていきました。そのため、香水は体臭を隠すためのアイテムとしても利用されていました。
一方、日本では日本神話に登場する伊弉諾命(いざなぎのみこと)が、水で心身を清めたことに由来する禊(みそぎ)という文化があることや、地形的にも活火山が多いため湯治を目的とした「温泉」などが誕生し、江戸時代になると「銭湯」が庶民の憩いの場所として繁盛するようになりました。
そのため日本では、身体を清潔にすること=無臭もしくは石鹸のようなほのかな香りを好む方が多く、ホワイトムスクが放つ「まるで石鹸で洗った後の人肌のような香り」は日本人にとって心地よい香りなのではないかと思います。

女性が好む香り

天然のムスクから分離された「ムスコン」という香気成分は、女性ホルモンの「エストロゲン(卵胞ホルモン)」を増幅させることが証明されていることから、ムスクの香りは男性よりも女性に好まれています。
また、ホワイトムスクを構成する「γ-ウンデカラクトン(ラクトンC11)」という香気成分は、別名「アルデヒドC-14」や「ピーチアルデヒド」とも呼ばれており、ピーチやココナッツのような若い女性特有の「甘い匂い」の成分の一つであることや、ホワイトムスクの持つさらさらとしたパウダリーな甘さがベビーパウダーを連想させることから、赤ちゃんの素肌のような香りが母性本能を刺激するのではないかと思います。

まとめ

天然香料である麝香(ムスク)の代替として生まれたホワイトムスクですが、本来のムスクが持つ甘くパウダリーな香りは、ホワイトムスクでも感じることができます。
現在は様々なメーカーからホワイトムスクの製品が発売されていますが、メーカーにより香りは異なるので、お気に入りのホワイトムスクの香りを見つけて楽しんでくださいね。

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