ダマスクローズとは

ジャスミン、ミュゲ(スズラン)と並び三大フローラルとして知られているローズは、古くは古代ギリシャ時代には、花冠や薬用としても利用されており、蒸留技術の発達とともにローズオイルやローズウォーターがクレオパトラや、マリーアントワネットなど多くの人々を魅了してきました。
現在は品種改良が盛んに行われたことから世界に2万種類以上の品種が存在しますが、その中でも蜂蜜のような濃厚な甘さが特徴のダマスクローズは「バラの女王」と呼ばれています。

ダマスクローズとは

ダマスクローズ(ダマスカスローズ)とは、特定の品種を指すのではなく、カザンリク(別名:ロサダマスケナ)、パパメイアン、ゴスペルなどの品種の「ダマスク系の香り」があるバラを総称した呼び方です。
原産地は、モロッコやトルコ、中国、イタリア、ブルガリアなど世界中で栽培されており、その中でもブルガリア産のダマスクローズは最も香りが良いと言われており、高級ブランドの香水を始め、化粧水や雑貨など世界中のバラの商品に利用されています。

ダマスクローズの希少性

ダマスクローズの開花は、5月下旬から6月上旬で1年の中でたった20日しか咲きません。
また、最も香りが良いのは開いた花よりもつぼみの状態が良いと言われており、その理由は、花が開くとスコールで浴びた水と一緒に香りが外へ逃げてしまうため、一番香りが蓄積された朝の5時から8時頃までのつぼみの時に一つひとつ丁寧に手摘みで収穫されます。

ダマスクローズの香り

ダマスクローズの精油(エッシェンシャルオイル)の抽出方法は、釜でバラの花と水を煮詰めてオイルをつくる『水蒸気蒸溜法』を用いた「ローズ・オットー」と、エタノールやヘキサン、ベンゼンなどの有機溶剤にバラを浸し、香りの成分を抽出する『有機溶剤抽出法』を用いた「ローズ・アブソリュート」の2種類です。
水蒸気蒸留法を用いたローズ・オットーの香りは、香気成分である「シトロネロール」や「ゲラニオール」の割合がアブソリュートより多いため、ややスパイシーで甘く、優美なフローラル調の香りが特徴です。また、水蒸気蒸溜法で抽出されたローズ・オットーのオイルはとても貴重で、2,600本のバラからわずか1gしか採取できません。その希少さから「ローズオイルはプラチナよりも高価」と言われています。
有機溶剤抽出法を用いたローズ・アブソリュートの香りは、水蒸気蒸留法のように熱を加えないため、香気成分の損傷が少なく、デリケートな香気成分も抽出するこが可能なため、ローズオットーより深く、甘美なバラの香りになります。

まとめ

古くから人々に愛されてきたダマスクローズですが、希少性が高く高価なことから、香気成分の解明とともに、合成香料の開発も盛んに行われています。しかし、現在の科学技術力では完璧なダマスクローズの再現までには至っておらず、合成香料での代替は難しいとされています。
いいにおいでは、アゼルバイジャン共和国のコーカサス山脈の麓で有機栽培された希少なダマスクローズの100%天然精油を取り扱っています。ぜひ一度本物のダマスクローズの香りを味わってみませんか。

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