2024.03.15 TAKE 消臭, 香りの効果 コメント: 0 次亜塩素酸水の特徴と効果 コラム コロナ禍で知名度が上がった「次亜塩素酸水」ですが、近年では商業施設やオフィスなどでも取り入れられるようになってきました。アルコール消毒液の代わりに使われることが多い次亜塩素酸水ですが、実際にどのような効果があるのか気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は、次亜塩素酸水の特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。 次亜塩素酸水とは? 次亜塩素酸水とは、「次亜塩素酸を主成分とする酸性の溶液」です。色は無色透明の液体で、商品によってはわずかに塩素臭があります。また、次亜塩素酸には酸化作用があり、高い除菌力と安全性を併せ持つため、一定の条件を満たせば生活の中に溢れている様々なウイルスに除菌効果を発揮し、食品、医療、農業、畜産、介護、保育をはじめ様々な業界で使用されています。 また、アンモニアなどのニオイの元となる物質を化学的に分解・除去するため、強い消臭力を持っています。 次亜塩素酸水は2種類ある 次亜塩素酸水は、大きく分けると「電解型」と「非電解型」の2種類に分類されます。 電解型の次亜塩素酸水 電解型の次亜塩素酸水とは、塩化ナトリウムや塩酸を水に溶かして電気分解することで得られる水溶液のことです。中には殺菌料として食品添加物と認められている次亜塩素酸水もあり、使用基準を守れば安全に使用できることがわかっています。 非電解型の次亜塩素酸水 電気分解型以外の方法で作られる次亜塩素酸水として、粉末を水に溶かすことで次亜塩素酸水を作るタイプがあります。 次亜塩素酸水の5つの効果について 次亜塩素酸水は、医療現場や保育施設、介護施設、商業施設、オフィスなどあらゆる場所で使用されています。除菌・消臭効果も含めた次亜塩素酸水の効果について詳しく解説いたします。 1.除菌効果 次亜塩素酸が主成分なので、除菌用成分として広く使用されています。 その効果はとても高く、わかりやすくイメージしてもらうと、キッチンのお掃除で使用する市販の塩素系漂白剤を希釈した液体と比較すると、およそ80倍の効果があることがわかっています。また、暮らしの中で除菌アイテムとして使用されているアルコール消毒液は、外側を脂質性の生体膜で覆っている「コロナウイルス」や「インフルエンザウイルス」には効果を発揮しますが、生体膜を持っていない強いウイルスには効果を発揮しません。 一方で、次亜塩素酸水はアルコール消毒液で除菌が難しい「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などのウイルスに対して効果を発揮するため、いろんな場面で除菌アイテムとして使用されています。 2.消臭効果 次亜塩素酸水には、ニオイの原因となっている成分を分解する作用があり、様々なニオイに対して使用することが可能です。一例として、食べ物のニオイや生ごみのニオイ、タバコのニオイや体臭、ペットのニオイなどに有効です。 次亜塩素酸水は悪臭の元を分解するので、ニオイ戻りやニオイ残りがなく、使用後は無臭になるのが特徴です。 次亜塩素酸の除菌・消臭の仕組み 3.花粉の低減効果 花粉の成分にはタンパク質(有機物)が含まれています。 有機物とは炭素を含む化合物で、燃やすと二酸化炭素を発生させる特徴があります。 次亜塩素酸水は、有機物に触れるとその成分を分解しながら、水とわずかな塩に変化するという性質があり、その性質を活かして花粉を低減させることができます。 4.ダニ対策の効果 屋内にはヒョウダニ類・コナダニ類・ツメダニ類の3種類が生息しており、中でも最も多いのが食べかすやカビ、人間の垢やフケなどを餌にして発生するヒョウダニ類です。 ヒョウダニ類は人間を刺すことはありませんが、死骸やフンがアレルギー症状を引き起こす原因になっています。また、ヒョウダニ類の死骸やフンが人間を刺すツメダニ類の餌となってしまうため、お部屋を綺麗に保つことだけではなく、ヒョウダニ類の死骸やフンへの対策も必要です。ダニの死骸やフンにはタンパク質(有機物)が含まれているため、次亜塩素酸水を使って低減させることができます。 5.カビ予防効果 カビはカビ菌が繁殖することで発生してしまうため、カビを発生させないためには、予防で菌の繁殖を抑えることが重要になってきます。菌の繁殖を抑えるためには、換気や湿度・温度を下げること以外に、カビ菌の不活化をさせることが大切です。 次亜塩素酸水には、カビ菌に作用して不活化させる働きもあるので、カビが発生しそうな場所に次亜塩素酸水を吹きかけた後、10分〜15分ほどそのまま放置することで効果的に対策ができます。 ※環境によって効果には差が生じます。 次亜塩素酸水のデメリットとは 次亜塩素酸水のデメリットとしては、生成方法によって保存期間が異なる場合があります。長く使用したい場合は、製造方法を確認し保存期間が長い商品を選ぶと良いでしょう。 また、市販の除菌・消毒液と比べると、やや価格が高くなってしまうこともありますが、効果や安全性を考えると決して高すぎるものではないので、用途に合わせて購入を検討してみてはいかがでしょうか。 まとめ 次亜塩素酸水は、除菌に使えるのはもちろん、空間の消臭や衣類の花粉低減、カビやダニの対策など様々なシーンで役立つ便利な商品です。 実際に次亜塩素酸水を取り入れてみたいと感じた方も多いのではないでしょうか。購入される際には、濃度や製造方法、原料なども確認し、用途や状況に合わせて次亜塩素酸水を選ぶことをおすすめします。 Tweet Share Hatena Pocket feedly Pin it RSS 「実際に利用する施設で香りの広がり方を確認したい」というお客さまへ無料お試しを実施しています。 まずは、お試しください。お客さまの業種やフロアー環境等から最適な設置場所、オリジナルの香りをご提案させていただきます。 無料お試しのお申込み TAKE 【AAP認定ディプロム会員】フォトグラファーのキャリアを経て、目には見えない芸術である香りに魅了され、調香師の新間美也氏のアトリエにて調香の技術を修得 消臭剤の種類について 宿泊施設のニオイに対する課題 関連記事 消臭対策でよくある間違いとは 動植物由来の天然香料と採取方法 【車内のニオイを撃退!】レンタカーの消臭対策完全マニュアル 介護施設のニオイに対する課題 香りごとに異なるイメージや7つの種類 「モテ香水」は存在するのか コメント コメント ( 0 ) トラックバック ( 0 ) この記事へのコメントはありません。 この記事へのトラックバックはありません。 トラックバック URL コメントするためには、 ログイン してください。
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